- 投稿日:2025/09/28
- 更新日:2025/10/04

はじめに
本来なら、日経平均が過去最高のタイミングではなく、日本市場がボコボコになっているときに書ければよかった。
どれだけ粗の目立つ戦略かという点で参考になっただろう。
そもそもこんな話を信じないぐらいがちょうどよい。
別のタイトルをつけるなら、
『過去5年間連続、年平均30万円の利益と月1.5万円の配当金を得た”たまたま”の投資法』である。
ただ、できる限り内容だけは真摯に、私は書くつもりである。
大変申し訳ないが、ここで実際に買っている銘柄や証券口座の画像を見せることも、それらしいツールやグラフもほぼ用意しない。
巷に出回っている「〇〇億円を稼ぐ投資法」といった本や情報商材もそんなものであると思い込むのが良い。
だが、ほかの人間はどういった戦略を取っているかは参考になるかもしれない。
情報提供を目的としたものであって、売買の推奨を目的としたものではない。ご注意を!
投資とは「未来」に期待する行為である。
このルールでコロナ前から現在までのおよそ5年間はいまのところは続いている。
そして、大事なことがある。
モノが値上がりする世界は、基本的に株価も上がっていく。
私の実力で増えたわけじゃない。そういう時代だっただけにすぎない。
そうでなければ、この記事を書いていないだろう。
独身には独身の、共働きには共働きの、年齢には年齢の投資スタンスがある。
経験してきた職業の知識、見聞きしたモノや人は、あなたと間違いなく違う。
私は独身の30代前半の変な白い奴である。
ヨーロッパでキリスト教が確立し始めたころ、どの組織にも属することなく、放浪して歩き回る修道士たちがいた。
なぜ放浪修道士は禁止されたのか?答えは単純。完全に自由だったからだ。財力があったからではなく、物欲がなかったために、金銭的に自由で、怖いもの知らずだった。
ナシーム・ニコラス・タレブ著『身銭を切れ』
完全な自由は流動性が高すぎるため、企業や組織運営にとって困る存在である。
私は1つの収入に頼りたくない。
理由はシンプルで、1万円稼ぐよりも、1万円使う方が簡単だからだ。
自分の財布にお金が入る方法や流れは数えるほどしかないのに、出ていくルートは無限に存在する。
自分で働くことも、共働きも、副業も、誰かにお金を貸すのも収入の入り口を増やす行為である。
人間は他の人間に毎月20万円単位を払うことに心理的な抵抗感があるが、1万円程度であれば、その心理的負担はとても小さくなる。
しかし、月1万円だけでは生きていくのは非常に難しい。
昔のTV番組「いきなり!黄金伝説。」の「1ヶ月1万円生活」でも、食費・光熱費を抑えることが限界である。
資本主義において、お金が全てじゃないが、すべてにお金がかかる。
ちなみに、私の投資法は大きく儲けられる手法ではない。
幅広い銘柄と配当金でちまちまコツコツの作戦である。
大体、年間平均は配当金と売却益で40万ほどで手に入れていることにはなるが、いつかドカンと来るマイナスに耐えられるかはわからない。
ただ、長期の含み損があっても、別の労働収入や事業収入があれば、しのぐことはできるので投資に頼ってはいけない。
紆余曲折あってできたこのルールに無理やり名称をつけるなら、
「高配当バリュー投資」である。
バリュー投資は値上がり益(キャピタルゲイン)を期待する。
高配当株投資は配当収入(インカムゲイン)を期待する。
合体した高配当バリュー投資は無敵のように見えるが、減配・無配リスクや株価下落による長期停滞、再投資難、分散性(セクター)の偏りなど複数の弱点があり、絶対は存在しない。
配当利回りが目立っているだけの場合もあり、「割安」で放置されているのにも、因果や理由があるものである。
仮にあったとしてもすぐに市場に反映されて株価が「割高」になっていることも多い。
私の現状
私はSBI証券を使用している。
買っている銘柄は200銘柄以上(国内・海外・ETF)で債権ETFもJ-REIT(ジェイリート)も積立インデックス投資もやっている。
海外株は基本ETF(VYM、VIG、iYR、HDV、SPY)で、個別株はインテル、エクソンモービル、ジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラ、AT&Tなどはめっちゃ下がった時だけ買って基本放置している。
(取引に手数料がかかるから。)
配当金はある程度貯まったら、再投資している。
J-REITや債券ETFはNISA口座で投資資金全体の20%程度で放置している。
こちらも、めっちゃ下がった時だけ買って基本放置している。
そしてこの手法は決して高いリターンを保証するものでもない。
金持ちになりたければ集中せよ。金持ちであり続けたければ分散せよ。
マイケル・バトニック著『ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ』
もっと良い方法はきっとある。
私が超分散投資なのは、株価を見る時間があり、好きだからだ。
そして、1つの銘柄に執着しない(意識を向けない)仕組みとして考えている。
200銘柄もあると、どう頑張っても買った銘柄を忘れるので、気がついたときにアクションが取れるのが良い。
日々の生活で「なんか聞いたことがある会社名だな」が増えてくるのも楽しい。
この投資法のデメリットは毎月のように大量の報告書在中という封筒がポストに届き、処理するのが面倒である点だろう。
だが、私はあまり気にしない。
封筒の中に入っている株主用の情報は面白いものも多いからだ。
「株主により買ってほしいための情報」も参考になる。
国内だけで家庭、企業、政府という大きな財布が3つあると考えたとき、「景気」というあいまいな指標で言うと、「企業」の財布が大きく膨らみ、次に「政府」の財布、そして、「家庭」の財布だけが縮んでいる。
なら、「企業」の財布から漏れ出るお金のポジションを、少しは取るほうが良い。
成功の秘訣は前よりも「賢く」働くことだ。 自分のためになる「勝ち馬」を探すことである。
アル・ライズ、ジャック・トラウト著『ポジショニング戦略[新版]』
私たちはお金 ≒ 自由(やりたくないことをやらない)を求めている。
お金の歴史は誰かを信用する成功と失敗を繰り返した歴史でもある。
現代の日本は金本位制ではない。
日本の通貨制度は「物々交換→物品貨幣→金銀銭の三貨制度→金銀複本位制→金本位制→管理通貨制度」と、社会と経済発展に合わせて段階的に変化してきた。
「管理通貨制度(不換紙幣制度)」を採用しており、政府や中央銀行が金の保有量に縛られることなく通貨を発行している。
雑な調査でそもそも人類が採掘した金は全世界合計で「約20万トン」。
現金や預金などを含む通貨は全世界合計で「約1,785兆円」。
雑に考えても、金本位制だと「金(きん)」が足りない。
つまり、円などの通貨は、「その国の政府や中央銀行が価値を保証する」という信用の上に成り立っている。
積みあげたお金が何の役にも立たなくなる可能性はゼロじゃない。
偽札(にせさつ)や贋金(にせがね)を排除する歴史や技術を知るのも面白い。
貨幣とは、鋳造された自由と信用であることがよくわかる。
何が言いたいのかというと、「話半分で読んでほしいということだ。」
大前提
金を失うな。繰り返す、金を失うな。
投資する動機というものを偽ると、自分が苦しくなる。
まずは素直になろう。
私は猛烈に働かないで本が読みたかったから、投資を始めた。
私の経験から言って、いつも考え、本を読み続けていれば、働く必要がない。
本を読み続けることで知識の複利効果が働き、猛烈に働く必要はなくなる。
チャーリー・マンガー/元バークシャー・ハサウェイの副会長
株式は儲けるために買うな。インフレ対策として買う。
投資・投機はあくまでサブで考える。
投資、投機でどうこうするのに時間をかけられないのなら、絶対に複雑な投資手法や大量の銘柄を買う手法をメインにしてはいけない。
複雑になればなるほど、手数料、経費、ごまかし、不明瞭の余地が生まれる。
必ず、積立インデックス投資と現物取引だけにする。
彼が手にできないものが、私にはある。それは、『足るを知る』ということだ
ジョン・C・ボーグル著『人生のダイヤモンドは足元に埋まっている』
まずは素直に働いて、お金を貯めて、世間の様々なことに興味を持とう。
他人にお金を払えるビジネスモデルはすべて投資の参考になる。
現金のルール
現金(およそ出費の1年分)を用意しておく。(生活防衛資産)
現金は総資産の(年齢±5)%以内を用意し、暴落時追加投資用の資金を確保しておくこと。
株式に関係なく、投資や投機で「借金」を利用しない。
人間の心理上、即時報酬には敏感だが、長期となるとしっかりとした計算と計画(リスクの洗い出しと対策)が必要になる。
借金をする際、この点を決して忘れてはいけない。
金利を絶対に敵に回してはいけない。
そして、リスクとは値動きではなく、資金を失う可能性である。
自分が好きになる勉強から始めよう。
手法よりも人間の心理と自分自身を学ぶ。
特に自分が感情を大きく動かされたことをメモする。
日々の変動よりも、感情といった自分が制御できるものに自己理解を深める。
自分がどのような時に焦ったのか、なぜ買った(売った)のか?
自分の心理はその時にならないとわからないものである。
自分で行った貴重な省察は、出来るだけ早く書き留めておくべきである。
ショーペンハウエル/ドイツの哲学者
考えというものは実にいろいろな複雑な行程を経なければ自分のものになっていかないはずなのである。
われわれの知恵は見たり聞いたりためしたりの3つの知恵で大体できている。
本田宗一郎 著『俺の考え』
自己理解の一番の近道は”ためしたり”である。
銘柄の探し方
出典:https://www.youtube.com/watch?v=eeG5dtJk7y8
アメリカ合衆国の投資家ハワード・マークスの「二次的思考」がある。
一次的思考が「この会社の業績は好調だから買い」という単純な判断であるのに対し、二次的思考は「業績は好調だが、もう株価に織り込まれているのではないか」「市場参加者全体の予測と自分の見立てにズレはないか」と考えて、その先の影響や背景を掘り下げて考えることである。
儲けと損失回避の両方を最大限に追求することはできない。 各投資家はこの二つの目標に関するスタンスをはっきりさせる必要があり、そのためにはどうバランスをとるのが妥当か決めなければならない。 この決断は意識的、そして理性的に下すべきである。
ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』
「めんどくさい」という感情に、人はお金を払い、お金を失うものである。
探し方は主に2種類
「みる」という言葉にはいくつもの漢字がある。全て使え。
①儲かっている会社のビジネスモデル、儲かっている会社が使っている製品から探す
儲かっている会社のビジネスモデル、儲かっている会社が使っている製品、儲かっている理由などを考えて、会社名が上場しているかを調べる。
参考になるのは、テレビ番組の『がっちりマンデー』と『知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜』に登場する会社とその会社が使っている製品や工作機のメーカーを調べる。
テレビがなくてもTVer(ティーバー)で見られる。
これらはセレンディピティ(思いがけない幸運)を期待して銘柄の参考にしている。
『知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜』は普段あまり知られていないが技術力や品質が高い企業を紹介してくれる。
製造業よりの企業が多いので、「セクター」の偏りには注意しよう。
例えば…。
日本電気硝子(5214):ガラス製造 滋賀県大津市に本社、世界的なガラスメーカー
JRC (6827):電子機器 屋外用ベルトコンベヤローラ製造など
大和工業(4633):製造業 グローバル展開とものづくりへの姿勢
オンワードホールディングス(8016):アパレル業 1927年創業の老舗アパレル、東レと共同開発した新機能素材
三菱化工機(6374):化学機械 固体・液体・気体の分離技術を駆使し高品質な製品を提供
といった具合だ。もちろん必ず買うわけではない。
何の意味もない1つの例をあげるなら、フジクラ(5803)の株価が4000円台だった時に紹介されて、非常に今でもお世話になっている。
特に当日の放送ではなく、次回予告で紹介される企業がねらい目だ。
知られていない企業は知られていないうちに見たいものである。
だが忘れるな。200銘柄も買っていれば、1つはそうなる。
『がっちりマンデー』はトレンドや単純な売上高が目立つので、「二次的思考」が必要になる。
私が製造業にいたこと経験から、工場や設備の傾向やビジネスモデルから探っているときが一番面白い。
ねらい目は儲かっている道具を使っている会社だ。
儲かっているから道具(設備)の更新もしっかり行っている。
インタビューでしれっと別の上場企業の名前が出ていたりする。
そして、1度に探す銘柄は1つか2つで良い。
それ以上は調べるのに時間がかかるし、作業感が出るので面白くない。
そもそも、あまりのめり込まないほうが良い。
東京エレクトロンといった、大人気の株式は確かに儲かるかもしれないが、割高なので、市場平均のリターン以下になる可能性が高い。
新興企業が過大評価されるのは、市場全体でも共通してみられる傾向であり、投資家が成長の罠にはまった兆候でもある。
ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』
思うに自動車という機械は便利なものだが誰も彼もが乗るから道路が混雑してしまう
漫画:『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクター/DIOのセリフ
つまり、最先端を行く企業がお買い得であることはめったにない。
買うなら大幅に下がって、自分自身で考えた時に間違いなく上がると判断できる場合だけ購入を検討しよう。
②またはAI(パープレキシティ)で探す
例えば、普段自分が目にしているモノやトレンドからあたりをつけても良い。
最近ではAIに関連する、データセンターや量子コンピュータ、ペロブスカイト電池といった間接して関わるものなども該当するだろう。
もっと細かく見るなら、データセンターでの冷却装置や冷却ファン、さらに細かくその部品と深堀しても良い。
ただし、AIは「使用者の能力以上のことはできない。」
仕上げはお母さ~…ではなく、あなた自身だ。
本人がつまらないと思っている下ごしらえを効率化することにある。
先ほどの『がっちりマンデー』では2025年の9月28日の放送では、儲かる工事現場特集でサークル・ワン(非上場)が提供するトランシーバーの話がある。
建設現場にいた際、この数年で明らかに外国人労働者が増えたことを私は感覚的に知って、見ている。
建設の好機が伸び、外国人の労働者がいないと仕事が回らない。
しかし、トランシーバーは言語の問題がある。
つまり、11言語で翻訳が可能なトランシーバーがあれば、建設現場ではとても重宝される。
需要が高い商品は大手や他の上場企業がすでに参入している可能性が高い。
そこで…。
しかし、株式会社サイエンスアーツは後述する私の条件には合わなかった。
調べると、ITベンチャー企業だ。
直接トランシーバーを作っているとは思えない。
だから…。
と調べたり…。
と深堀りや横展開をしていく。
私たちは知らない会社名の方が多い。
「健康経営銘柄 2025」にリストアップされた大きい企業でも、知らない会社名があるはずだ。
鉱山のある土地を所有するのはたしかに分がいいが、鉱山労働者につるはしを売るのも儲かるビジネスである。 カリフォルニアのゴールドラッシュが、170年前にそれを証明した。
スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』
ゴールドラッシュ(金鉱掘り)で最も儲かったのは、金鉱掘り向けの道具や食料、衣服などを売った商人や経営者たちである。
ドリルを買う人間はドリルが欲しいのではなく、穴が欲しいのである。
ドリルには作る設備や金属加工、材料が必要になる。
素材→加工→卸→小売(サービス・販売)→消費者の流れは変わらない。
iPhoneを支えるイメージセンサー(ソニーセミコンダクタソリューションズ)、積層セラミック基板(京セラ)、赤外線フィルター(AGC)、TMRセンサー(TDK)は他社で代替不可能な部品を供給している。
さらにセラミック基板に必要な主な原料は、アルミナ(酸化アルミニウム、Al2O3)で関係ある上場企業は…国は…鉱山は…と調べていくといくらでも探していける。
ただしその世界でトップシェアの企業に絞るのが鍵だ。
知らない企業を探すことではなく、知らないリッチで上場している企業を探すためである。
自然から、自分の手で生計を立てる者がいる。それを「労働」と呼ぶ。自然から、自分の手で生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「商売」と呼ぶ。自然から、自分の手で生計を立てる者から生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「金融」と呼ぶ。
19世紀イギリスに伝わる風刺詩
話を戻すと、該当した銘柄で、以下の全てに該当する基準の日本株を買うのである。
そして、自分で選んだ企業の株式なのだから誰かのせいにする余地はどこにもない。
その結果を、ありのままを、受け容れなければならない。
探した銘柄を検討する
基準と比較は積み重ねた相場観から生まれる。そして、簡単に崩れ去る。
絶対条件
①配当金利回り3%以上。
(逆に6%を超えるようなら警戒)
②過去10年間赤字無し。
(創業して間もない場合は別。営業利益と純利益も。)
③自己資本比率40%以上。
(企業の総資本のうち返済の必要がない自己資本が占める割合。銀行は別。)
④PBR1倍以下
(たまに1.3倍までは許容)
⑤PER15倍以下
(たまに20倍までは許容)
⑥配当性向は50%以下
(過去3年間を見てタコ足配当してないか?)
⑦ROEは6.5%以上
⑧不正会計を一度もしていない。
⑨有利子負債が利益余剰金よりも小さい。
該当しない場合はすぐに調査を打ち切る。
あると嬉しい条件
⓪連続増配企業(代表的なのは花王)
①有利子負債がゼロ
②大株主に”日本カストディ銀行”や”日本マスタートラスト信託銀行”がある。
③大株主に従業員持株会がいる。
(「もの言わぬ株主」のリスクもあるが、経営の継続性が期待できる。)
④利回りが2%程度でも配当ではなく、値上がり益を期待した株であれば検討する。
⑤海外の売り上げ比率が40%以上
⑥高齢者がかかわるビジネス
(介護・医療・金融・高齢者支援や代行・デジタルサポート・高齢者向け住宅)
⑦自分が使っていてよいなと思った商品やサービスなどに間接して関わるもの。
⑧まだ買ってなかった(または少なかった)「セクター」の企業である。
日本の東証業種別株価指数(33業種区分)
一次産業(資源・食料関連)
水産・農林業/鉱業/石油・石炭製品
製造業(モノづくり関連)
食料品/繊維製品/パルプ・紙/化学/医薬品/ゴム製品/ガラス・土石製品/鉄鋼/非鉄金属/金属製品/機械/電気機器/精密機器/輸送用機器/その他製品
建設・不動産
建設業/不動産業
インフラ・物流
電気・ガス業/陸運業/海運業/空運業/倉庫・運輸関連業
商業(流通関連)
卸売業/小売業
金融・保険
銀行業/証券・商品先物取引業/保険業/その他金融業
情報・サービス
情報・通信業/サービス業
資源・製造・建設不動産・インフラ物流・商業・金融・情報サービスの6大分野
おそらく人によってはちゃんとルールを守れとか、選択項目が足りないとか、必要じゃない項目があると思うだろう。
これらの項目やパーセント(%)の度合いは私のリスク許容度や今までの経験からできた条件にすぎない。
ほとんどの投資本は取引のやり方を教えてくれるが、私がお勧めするのは、市場ではなく自分の頭で考えることだ。
ジョン・ケイ著『世界最強のエコノミストが教えるお金を増やす一番知的なやり方』
とどのつまり、自分の頭で理解できてなんとなくいいんじゃないかという条件を考えないといけない。
その後、「ああ、この条件は必要だったな。」と思ったらその時に修正すればよい。
どのタイミングでも、私は二度と立ち直れない状態にはいないからだ。
挑んだ。失敗した。
だからどうした。また挑め。
また失敗しろ。前より上手に失敗しろ。
サミュエル・ベケット/フランス劇作家
ちなみに200銘柄以上も買っているので、残念なことに、例外があったり、ちゃんと守れて買っていない時もある。(花王、JT、NTT、三菱UFJフィナンシャル・グループ、オリックス、KDDI、日本製鉄、INPEXなど)
絶対条件を2つや3つぐらい満たしていない株もある。
「セクター」は多少偏り、綺麗に分散できているわけでもない。
造船・海運(日本郵船、川崎汽船、商船三井など)は利回りが3%を大きく上回るが、配当性向や景気変動も大きいので売ることは考えず、大暴落時のみに目を通すといった経験則は投資・投機を続けてきた中で生まれてきている。
1500年前、地球は宇宙の中心だと、すべての人間は考えていた。
500年前まで地球は平らだったし、15分前まで、君は宇宙人の存在を信じようともしなかった。そうだろう?
そんなもんなんだよ。現実は。
映画:メン・イン・ブラック エージェントKの言葉
明日にも私の考えが変わってしまうことはあるかもしれない。
こんな感じでAIに聞くこともできるが、AIは完全ではない。
ちゃんと自分の目で現状を確認すること。
大抵は何かしらの条件が漏れている。
条件に該当するか調べる際は、IRバンクでも、ザイマニでも、Yahoo!ファイナンスでも、ご自身の証券会社アプリの銘柄情報からでも構わない。
自分の探しやすいサービスを利用しよう。
ここに書かれている単語でわからないものは自分で調査する。
それも、”ためしたり”だ。
私の株券の買い方、売り方
株券は馬券よりも長距離走だ。アメリカ大陸横断レースよりも長い。
運用基本方針は最も強力なパニックの予防薬である。
チャールズ・エリス 著『敗者のゲーム』
毎日、5%以上大きく上がった、下がった企業だけ見る。そして忘れる。
株はどんな株でもどんな価格でも買うことができる。
問題は売る価格である。
他人の投資法でいいなと思ったやつは小さく丸パクリする。
その結果が下記の買い方と売り方である。
基本は単元未満株なので、成行で買うことになる。
日本株の現物取引手数料が無料だからできる行為である。
成行で買う以上、しっかり値下がりした時を買うように意識している。
成行である以上、狙った金額での購入や売却は難しい。
頭としっぽは、株式に参加する入場料にすぎない。
買い方
暴落時だからといって、必ず買う前に条件を再度確認することを徹底する。
儲けることでなく、失うことを恐れよ。
もっと儲けられたかもしれないという瞬間は良い体験である。
自分がいかに強欲だったかよくわかる。
厄介なのは、物事を知らないことではない。 実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。
マーク・トウェイン:『トム・ソーヤーの冒険』の著者
毎日、株価を見て買いたくなるなら、買わないこと。
特に「直観」ではなく「勢い」なら特に買わないこと。
これはあなたの為のルールじゃない。
私のルールだ。
ルール0.絶対残す現金には手を付けない
現金は総資産の(年齢±5)%以内をいつでも用意しておき、それ以上は手を付けない。
「少しだけ」「今回だけ」は存在しない。
どうしても買い増したいなら、別のダメダメな株を売って資金を確保すること。
塩漬け株が好転することは非常に時間がかかる。
(現在の価格が買い値よりも下がっていて、売ると損が出る状態であるために、やむをえず長期保有していること)
いつかは現金にして使わないといけない。
そして、株もいつか現金にしないといけない。
ルール1.特定口座で第一関門を作る
学長高配当マガジンで紹介された株は約1万円分を特定口座で買う。
(紹介された銘柄をすでに買っていると少し嬉しい。)
調べた企業が自分のルールに基準以上の株を約1万円分を特定口座で買う。
1株で1万円以上する株は条件を満たしていれば、今後、株式分割されると私は思いこんでいるので、2株だけ買う。
これはNISA口座を残念な銘柄で埋めないためのテクニックである。
もちろん機会損失は間違いなくあるだろうが、そこは気にしていない。
こういった小さな性格の積み重ねがあなたらしい投資法となる。
NISA口座を速く埋めるべきかどうかの理論はあるだろうが、そもそもルールが変わるかもしれないし、他人と競うものではない。
ルール2.株価が下がったとき
SBI証券の場合は、評価額前日比率で表示して確認する。
①保有している株価(評価損益率)が5%以上減ったときは特定口座に追加で1株(または5000円分)だけ買う。
これを日々繰り返す。
②すでに1銘柄5万円分買っていたら、株価(評価損益率)が10%以上減ったときとする。
これを日々繰り返す。
③すでに1銘柄10万円分買っていたら、上限を満たしていても、無視する。
どんどん値下がりしていたとしても、気にしないこと。
今のところ、たいていの銘柄はその状況になっていないが、一度下がり始めた株はズルズル落ちる傾向にある。
仮に満たした場合はしっかりと銘柄を見つめ直して、感想や反省をして株をそのままにして次に進む。
④めっちゃ下がったら(購入時株価からの評価損益率-20%以下)NISA口座で約1万円分を買う。
ただし、改めて上記の検討条件を確認する。
すでに特定口座で1銘柄10万円分買っているものは特に。
でも、納得できれば買う。
NISA口座には「1ドルの価値があるものを40セントで買う」状態の株をなるべく入れるための手法である。
そして、NISA口座でも、上記の①、②までを繰り返す。
特に上限を設けない。
私は過去何年にもわたって、「リスクの高い資産も、十分に安い価格で買えば良い投資パフォーマンスを実現できる」と説いてきた。 重要なのは、そのタイミングがいつなのかを知ることだ。
ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』
私にはそのタイミングがわからないので、この手法を取った。
ただし、難平(ナンピン)買いは絶対ではない。
難平買いは自分自身を騙すことである。 どんなにもがいて逃げようとしたり、身をくねらせて問題を回避しようとしてもあなたが最初の100株について1株100ドルを支払ったという事実は変わらない。
マックス・ギュンター著『マネーの公理』
だからこそ、投資・投機はあくまでサブで考えなければならない。
多少は自分で稼ぐ力を持たないといけない。
大暴落はいつ来るかはわからないが、必ずやってくる。
ルール3.NISA口座でいきなり買うもの
分配金や配当金目当てで10年以上の運用を想定したモノなら、初めからNISA口座で購入する。
これらはJ-REITや債券ETFが該当する。
この手の商品は1単元単位で売られていることが多いので、「指値」で買う。
今後投資商品の中で毎月分配型が出てきたとしても、買わないように。
サブスクリプションでもないのに、どうやってお金を捻出するのか、私にはわからないからだ。
売り方
暴落時は基本売らないことを徹底する。
外的な原因によって生ずることにたいしては動ぜぬこと。 君の中から来る原因によっておこなわれることにおいては正しくあること。
マルクス・アウレリウス著『自省録』
私はそれぞれの目的をこう考えている。
特定口座は「売却益と勉強代と目安」
NISA口座は「分配金や配当金、老後の生活資金」
ルール1.株価が上がったとき
値上がりしたら売りたいではなく、明確な売りのルールが必要である。
特定口座で保有している株価(評価損益率)が20%以上、上がったときに半分を売る。
ただし、1株しかないものは売らない。
これ以降は、さらに株価が上がったとしても無視する。
ただし、NISA口座でも同銘柄を5万以上購入している場合は全て売却する。
後述するが、その銘柄は十分に安い値段の優良な状態でNISA口座に保有できたことになる。
ルール2.NISA口座は触らない
NISA口座のものは基本、売らない。
(分配金や配当金目当てや第一関門を通って買った銘柄のため)
分配金や配当金はそのまま投資資金にする。
NISA口座は自然と暴落時でも含み益になりやすい状態なので、メンタル的にも安心だ。
売るのは、他のすべて売り払っても足りない時だけと決めている。
今のところは、60歳から資産の4%ルールで切り崩していきたいと考えている。
ルール3.必要以上の売却益は使う
そして、売却益が1日に5000円以上の日は、外食して残りは投資資金にする。とてもおいしい。
別で収入があるので、生活費などを賄う必要がないのも大きい。
コップの水からあふれた水はぜいたくに使うと、メンタルに良いし、清々しいものだ。
そしてあふれた水の1割は貯蓄に回したくなる。
ルール4.どうしてもお金が必要なら、損している銘柄を売る
今のところ、そんな予定はないが、どうしても売る場合は最も-の評価損益(含み損)になっている銘柄から売って資金を作る。
ず~っと低迷している株は私の判断が悪かった銘柄なので、メンタル的にも良くない。
人間は損することに大きな心理的抵抗を感じるものだが、ポートフォリオの改善と現金の調達ができるので一石二鳥であると言い聞かせて売る。
抵抗感を感じた時はしっかり記録する。
私たちは「1年以内に売る」と決めた銘柄が下落してくると簡単に「長期投資」と言い訳する。
「10年間は持ち続ける」と決めた銘柄を簡単に「過去最高値」だからと揺らぐ。
この心理状態を楽しめるかが、長期・積立・低コストのインデックス投資以外に手を出すかの線引きである。
ルール5.上場廃止や企業買収される場合は売却する
200銘柄も持っていれば、見落とす可能性も高いが、大抵その情報が出たときは株価は大きく変動するので、今のところは見つけられている。
たとえ損していても、気にせずに売る。
変に考えるよりも、次に進んだほうが良い。
株券を買った以上はいつか必ず売らないといけない。
私が参考にした投資関連の本
以下に青文字のリンクがついているものは、ノウハウ図書館で投稿した(または投稿予定の)記事である。
歴史を学び、心理を学び、ビジネスモデルを学ぶ。
もちろん、今まで書いてきた他の記事も全て投資の参考になっている。
さまざまな分野のさまざまな考え方を学び、それらを日常的に活用すべきである。 一部だけ使うのではなく、すべてを使って。
デビッド・クラーク著『マンガーの投資術』
==◆マインド◆==
◆モーガン・ハウセル 著
『サイコロジー・オブ・マネー 』
お金は心理学である。
◆ジェイエル・コリンズ著
『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
借金していいことはなにもない。
◆ジョン・ケイ著
『世界最強のエコノミストが教えるお金を増やす一番知的なやり方』
①出費を抑える、②できる限り分散する、③逆張りで行く。
◆編者:ディヴィッド・アンドリューズ
「ウォーレン・バフェットの生声」
ユーモアのある言葉遊びで投資の本質を語る。
◆デビット・クラーク著『マンガーの投資術』
この本を要約する気はない。自分で読んでほしいから(笑)
◆マイケル・バトニック著
『ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ』
有名な投資家は必ず失敗しているが、市場からは退場しなかった。
◆ナシーム・ニコラス・タレブ著
『まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』
不確実性を受け入れ、頑健な戦略を立てるべし。
◆ナシーム・ニコラス・タレブ著
『身銭を切れ―「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』
自らの意思決定に対して責任を負い、失敗から学ぶ痛みが知恵を作る。
◆田内学著『お金のむこうに人がいる』
結局、お金の正体は「誰かの労働」である。
◆マルクス・アウレリウス著『自省録』
ストア哲学の核心は「外的要因は変えられないが、自分の反応は選べる」。
人生における救いとは、1つ1つのものを徹底的に見きわめ、それ自体なんであるか、その素材はなにか、その原因はなにか、を検討するにある。 心の底から正しいことをなし、真実を語るにある。
マルクス・アウレリウス著『自省録』
結局、自分自身で作った商品以外で起こる1番の敗因は『心理的要因』である。
特に、金銭があり余る時、人は過ちを犯しやすい。
収入があり、使わなければお金は貯まるのだから。
==◆投資・投機(全般)◆==
◆会社四季報編集部『会社四季報公式ガイドブック 改訂版』
四季報をどう見ればよいかの参考になる。
◆マーク・ダグラス著『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』
一貫して利益を上げているトレーダーはほとんどいない。
◆マックス・ギュンター著『マネーの公理』
達成されたら躊躇なく利益を確定するか、損切りしなければならない。
==◆投資法(インデックス投資)◆==
◆ジョン・C・ボーグル著『航路を守れ』
◆ジョン・C・ボーグル著『人生のダイヤモンドは足元に埋まっている』
バンガード・グループの創業者で「インデックス運用の父」。
◆チャールズ・エリス 著『敗者のゲーム』
「失敗しても耐えられる範囲のリスクに留めるべき」なのだ。
◆バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー』
50年の歴史からわかること。それは、市場全体を買え。
=◆投資法(高配当、バリュー、その他)◆=
高配当投資
◆ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』
高成長企業は必ずしも高リターンを生まない。
長期と配当こそ、投資成功の黄金律
バリュー投資
◆ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家』
◆ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家 財務諸表編』
◆ベンジャミン・グレアム著『証券分析』
「現代の証券分析の父」と言われ、ウォール街で新時代を画した人物。
その他
◆ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』
他の投資家よりも高いリターンを目指す人物の思想の書籍。
◆リチャード・スミッテン著『世紀の相場師ジェシー・リバモア』
1929年の世界大恐慌において、一人勝ちをおさめた「伝説の相場師」
◆ジェシー・スタイン著『スーパーストック発掘法』
「誰もが知っていることに価値はない」だから、自己判断を怠るな。
市場に勝とうとする投資家たちは皆、9回失敗しても、1回の成功がその全てを凌駕するという信念があったからこそ、挑戦を止めなかった。
この考え方はビジネスの話になると途端に肯定されやすくなるのは不思議な話である。
=◆金融知識(経済・金利・トレンド)◆=
◆井堀利宏著『超速経済学の授業』
経済学の「架空の世界」は完全ではない。
◆ダン・アリエリー著『予想どおりに不合理』
「行動経済学」は不合理な人間の行動を解き明かす。
◆磯崎哲也著「起業のファイナンス 増補改訂版」
会社はどうやって資金調達をするのか?
◆エドワード・チャンセラー著『金利 「時間の価格」の物語』
金利は「時間の価格」というモノサシである。
◆エドワード・チャンセラー著『バブルの歴史』
バブルは「市場性・信用・投機」が揃うと必ず生まれる。
◆藤代宏一著『株高不況―株価は高いのに生活が厳しい本当の理由』
インフレで名目の売り上げが上がれば、株価は上がる。
◆浦上邦雄著『相場サイクルの見分け方』
タイミングはわからないものの、相場には四季がある。
◆ナシーム・ニコラス・タレブ 著『ブラック・スワン』
予測不能で極めて稀な事象が、社会や金融市場に甚大な影響を与える。
==◆ビジネスモデルや仕組み◆==
◆エイドリアン・スライウォツキー著
『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』
ビジネスモデルを知ることは、お金や時間の流れを知ることでもある。
◆ティエン・ツォ著
『サブスクリプション 「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』
古い世界では、成長するのに3つの方法があった。
販売数を増やす、値段を上げる、コストを引き下げる、である。
ティエン・ツォ著『サブスクリプション 「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』
◆A・プランデンパーガー著『ゲーム理論で勝つ経営』
ビジネスはゲームであり、ルールを知る者が勝つ。
◆ジェフリー・エンゲルステーン/アイザック・シェレブ著
『ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け』
その理解はゲームだけでなく現実世界にも応用できる。
人間への働きかけや動機付けのヒントになる。
◆東洋経済新報社 編『会社四季報業界地図』
各ページのコラムにある「もうけの仕組み」は非常に参考になる。
私たちからどうやって「お金を頂こう」としているのかもよくわかる。
参考画像:会社四季報業界地図 2025年版
クレジットカードやキャッシュレス決済の拡充はたとえ赤字だったとしても実施したいことがよくわかる。
業界内の高シェアになれば、大手通信会社のように値上げや改悪もしやすい。
解約には手間がかかり、大抵の人間は面倒でそのままにするからだ。
これもまた人の心理である。
本当に余談だが、Youtubeチャンネル:「有隣堂しか知らない世界」で東洋経済新報社の「会社四季報 業界地図」編集長が『業界地図の世界』として何度かわかりやすく紹介しているので見てみるのも面白いだろう。
経済はシンプルな2つのルールで構成される。
「人間は得する方を選ぶ」
「誰かの収入は誰かの支出である」
金融、商売、政治、文明とは、人間の欲と合理性が混ざりあった結果、不合理性や歪みを作りだしている。
一事が万事(いちじがばんじ)であり、万事が一事である。
おわりに
書くことは共有することだ。
人生はそう長くないが、やっぱり長い。
これだけ書いても1年後、3年後、5年後、10年後、20年後には、意見が違ったり、書いたことを後悔しているかもしれない。
ハッキリ言う。
永遠に成長することも、勝ち続けることもできない。
絶対に安全な商品は存在しない。
イノベーションは企業家と資本家で実現される。 リスクを負うのは、企業家ではなく資本家だ。
J・A・シュンペーター著『企業家とは何か』
現金も他と比較して安全かどうかである。
時代に合わせて適応し、手法を変える時は迅速に行う。
ここで述べた株券のルールは完璧ではないが確率が高いと、私は思いこんでいる。
君のための文章はあっても、君のための記事も本も存在しない。
君のための金融商品も、サービスも存在しない。
欲しいなら自分で作るしかない。
一般的な投資戦略でいうなら‥‥。
基本的に長期積立低コストのインデックス投資。
または10~30銘柄に絞ってしっかり厳選する。
そして、ちゃんと持ったかごを見る。
それが一番資産が増える確率が高いと思う。
私の最終的なポートフォリオはそこを目指している。
理想的なのは、「1ドルの価値があるものを40セントで買う」状態のときだけ参加して後は放置することだが、自分自身の心理は買ってみて、持って見て、探してみて、ようやくその難しさがわかるようになる。
小さな事業を持つことでもわかることも多い。
そもそも、年平均7%のリターンよりも、ご自身の稼ぐ力がそれ以上にあるのなら、貯蓄率を上げて余剰金を積み立てれば十分である。
足るを知り、この点に面白さを感じることができるかどうかも人次第だ。
普段、何気なく見ている景色や製品にも、目立つものとそうでないものがある。
私にとって、株式を買う行為は、”あらゆる物事はすべてつながっている”ということを実感するために、本を読み、株価を見て、ニュースを見て、その奥のつながりを勝手に想像し、楽しむための”投機”である。
投資とは、詳細な分析に基づき、元本の安全と適正な収益を確保する行為である。この条件を満たさないものはすべて投機である
ベンジャミン・グレアム/アメリカ合衆国の経済学者
賢明な投機もあるのだが、残念なことに愚かと言わざるを得ない投機の仕方が往々にあるのだ。それは、 ①投資と勘違いした投機 ②娯楽としてではなく真剣に、しかも適切な知識も技術も持たずにする投機 ③リスクを許容できないほどの金額を賭けた投機――の3つである。
ベンジャミン・グレアム著『賢明なる投資家』
今のところ、私はこの”ゲーム”にハマっている。
ゆえに”危うい”のである。
汝、己を知れ。
あなたはあなただ。
あなたは私じゃない。私はあなたじゃない。
世の中は”たまたま”や”偶然”の出会いで大きく変化する。
1つの出来事は1つの目線で見てはいけない。
大分長くなってしまったが、参考になれば幸いである。
以下に手法だけをまとめたものを書く。
ここまでで約16,000文字。
いかに無駄な文章がついているかよくわかる。
しかし、それが私である。
AIによる要約
「凡庸な独身者の高配当バリュー投資」
「高配当バリュー投資」は、安定収入を得やすいがリスク分散と忍耐が欠かせない、”地味だけど長く続けられる投資法”である。
メリット
安定した収入源:配当金により毎月・毎年一定のキャッシュフローが得られる。
リスク分散:200銘柄以上に分散しているため、個別株の下落リスクを軽減できる。
心理的安心感:配当金が積み上がることで長期保有のモチベーションを維持できる。
学びの多さ:企業研究や株主資料を通じて知識や気づきを得られる。
労働収入と補完関係:他の収入源と組み合わせることで、投資リスクを生活に直結させない。
デメリット
高リターンは望みにくい:キャピタルゲイン狙いではなく、利益は年40万円前後にとどまる。
減配・無配リスク:配当が途絶えると投資目的そのものが揺らぐ。
株価停滞・下落リスク:含み損が長期化すると資金拘束される。
管理の煩雑さ:銘柄数が多く、封書や報告書の処理が面倒。
セクター偏り:高配当株は金融・エネルギーなど特定業種に偏りやすい。
資金効率の低下:少額を大量の銘柄に分散するとリターンの伸びが鈍る。
手法
ステップ 0:投資の基盤構築(大前提)
開始
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A. 資金準備とルール確認
現金確保:生活防衛資産として出費の1年分の現金を確保。
総資産の(年齢±5)%以内を現金とし、暴落時追加投資用の資金を確保。
負債禁止:投資や投機で借金を利用しない。金利を敵に回さない。
投資スタンス:投資・投機はあくまでサブ。
必ず、積立インデックス投資と現物取引だけにする。
自己理解:手法よりも人間の心理と自分自身を学ぶ
(感情を動かされたことをメモする)。
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ステップ 1:銘柄の探索と選定(買い付け候補探し)
B. 銘柄探索(二次的思考の適用)
思考法:「二次的思考」を用いる(株価に既に織り込まれているか、市場予測とのズレはないか)。
探索 1(ビジネスモデル起点):儲かっている会社のビジネスモデル、使っている製品から上場会社を調べる。
特に『がっちりマンデー』『知られざるガリバー』で紹介された会社やそのサプライヤーを調べる。次回予告で紹介される企業がねらい目。
探索 2(トレンド/AI起点):普段目にしているモノやトレンド(例:データセンター関連、量子コンピュータ)から深堀りや横展開をしていく。
探索上限:1度に探す銘柄は1つか2つで良い。
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ステップ 2:銘柄の検討(絶対条件のチェック)
C. 絶対条件チェック
探した銘柄が以下の条件を全て満たすか?
① 配当金利回り:3%以上(6%超えは警戒)
② 過去の赤字:過去10年間赤字無し(営業利益・純利益も)
③ 自己資本比率:40%以上(銀行除く)
④ PBR:1倍以下(たまに1.3倍まで許容)
⑤ PER:15倍以下(たまに20倍まで許容)
⑥ 配当性向:50%以下(タコ足配当確認)
⑦ ROE:6.5%以上
⑧ 不正会計:一度もしていない
⑨ 有利子負債:利益余剰金よりも小さい
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【分岐】
全て満たさない場合:調査を打ち切る。
全て満たす場合:次のステップへ
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ステップ 3:株券の買い方(特定口座での「第一関門」)D. 買い付けフェーズ開始
スタンス:日々株価を見て買いたくなるなら買わない。
特に「勢い」で買わない。
基本は成行で、しっかり値下がりした時を買う。
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D-1. 第一関門の実行(特定口座)
基準を満たした株を、まず約1万円分特定口座で買う
(1万円以上の株は2株だけ買う)。
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D-2. 特定口座での追加投資(評価損益率がマイナスの時)
【保有状況に応じた分岐】
評価損益率が5%以上減:特定口座に1株(または5000円分)だけ追加購入する(日々繰り返す)。
すでに1銘柄5万円分購入済みで、評価損益率が10%以上減:追加購入する(日々繰り返す)。
すでに1銘柄10万円分購入済み:上限として無視する。
銘柄を見つめ直し、反省して次に進む。
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ステップ 4:NISA口座の活用(分配金目的と大暴落時)
E. NISA口座の利用
【目的による分岐】
A. 分配金/長期運用目的(J-REIT、債券ETFなど)
→ 最初からNISA口座で指値で購入する(10年以上の運用を想定)。
B. 個別株が大暴落時
購入時株価から20%以下(めっちゃ下がったら)になったか?
→ YESの場合:検討条件(ステップ2)を改めて確認する。
納得できれば、NISA口座で約1万円分を購入。
→ NISA口座での追加投資:特定口座と同様のルール(5%減、10%減)を上限を設けずに繰り返す。
(NISA口座には「1ドルの価値があるものを40セントで買う」状態の株を入れる)。
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ステップ 5:株券の売り方(売却ルール)F. 売却の実行
大原則:暴落時は基本的に売らないことを徹底する。
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F-1. 特定口座の売却ルール
【評価益が出た場合】
評価損益率が20%以上上がったとき、半分を売る
(ただし1株しかないものは売らない)。
【NISA口座との関係】
NISA口座でも同銘柄を5万円以上購入している場合、特定口座の該当銘柄を全て売却する。
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F-2. NISA口座の売却ルール
基本、売らない。
売るのは、他のすべて売り払っても足りない時だけと決める。
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F-3. 現金が必要な場合のルール
どうしてもお金が必要な場合は、**最もマイナスの評価損益(含み損)**になっている銘柄から売って資金を作る。
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F-4. 特殊イベントの場合
上場廃止や企業買収される場合は、損していても気にせずに売却する。
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終了